Raspberry Pi 小型コンピュータボード

RaspberryPi

最近社内のスタッフからの情報で「Raspberry Pi」(ラズベリー パイ)というものを知った。

調べてみると、小型のコンピュータボードの基盤部品で、CPU、メモリー、グラフィックチップ、イーサネットワーク、USBなど一体に組み込まれたボードである。大きさは公表で、85.60 mm × 53.98 mm とあるので、タバコサイズをイメージするとちょうどいい。

この「Raspberry Pi」を調べてると、興味あることがたくさんある。

 

まず価格

ユーロであるが、£21.60(別途送料£4.95)。現在の為替レートでも3,000円未満で買えるということだ。日本ではRSオンラインというところで購入可能らしいが、現在は予約のみで、すぐの入手は難しいようだ。筆者も予約したが、現時点でレスポンスがない。世界中で予約等が殺到しているらしい。日本ではまだ認知されてないようだ。

Linuxが起動できる

様々なLinuxプロジェクトで、このボードからLinuxOSが起動できるように開発が進められている。「Raspberry Pi」の公式サイト(英語)には、Debian や Fedora など動作できると記載されている。(一部バグがあることも公表されている)
このようにLinux系OSを動かすことができることから、様々なアプリケーション、ソフトウェアを運用できるため、活用方法は組み込みデバイスだけでなく、一般的なデスクトップからサーバまで可能である。
また、QEMU上で実行可能らしく、開発やデバッグは仮想上でエミュレートできる。

HDMI ビデオ出力

このボードには、ビデオ出力として、アナログのコンポジットとHDMIの出力がある。近年のテレビにはHDMI入力ポートがあるので、表示はテレビに出力できるというわけだ。ワイヤレスのキーボード&マウスを使えば、リビングにて常時起動中のコンピュータにアクセスできる訳で、WEBサイトやYoutube動画などをテレビですぐさま閲覧できるなど、生活のリズムで使える可能性があると考える。

Raspberry Pi」のコンセプト

Raspberry Piは、非営利団体(NPOみたいな)が開発したもので、「発展途上国などのより多くの子供達にコンピュータを使ってもらいたい、プログラミングを学んでもらいたい」というコンセプトらしく、広くアカデミックに普及するよう安価に提供できることを目指していたそうです。そしてこの基盤設計は、企業がコピーしてかまわないということである。
このことから今後、中国などで設計コピーされたものが量産される可能性があり、基盤だけの部品入手でなく、きちんとしたBOX製品として安価に販売され普及する可能性がある。

 

筆者は思うには、今までのようなデスクトップPCやノートPCの販売普及は頭打ちになり、今後はスマートフォン、タブレットPC、そしてこの様なテレビと兼用なリビングPC(仮の名称)になるのではないかと思っている。
そして、このような「リビングPC」は従来あるWindowsタイプのような、何でもインストールしてアプリケーションを動作させる様式でなく、インターネット ブラウジングや動画静止画の閲覧などアプリケーション動作で十分ではないかと思う。

筆者も早く入手して速度などの動作状況を確認したいところだが、世界中では予約が殺到しているらしく、いつになることやら。英国から「もう少し待っててね」というメール案内があったが、まだまだ先のようである。

 

RSオンライン (日本)Raspberry Pi

http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=raspberrypi

Raspberry Pi ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/Raspberry_Pi

 

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